こんにちは、オイジーです。
今回はワイン初心者のために、「トゥーレーヌ」のワインについて説明してみます。
サクッと5分で読める内容になっていますので、ぜひ参考くださいませ。
トゥーレーヌってどんなワイン?
フランスの北部にあるため、酸のある、冷ややかなワインが多いです。
赤、白、ロゼ、スパークリングと多様なワインが造られています。
トゥーレーヌってどこ?
フランスのロワール川中流域にある地域で、トゥール(Tours)という美しい町が中心です。
パリから電車で約1時間半ほど。
お城が多く、自然も豊かな「フランスの庭」と呼ばれる場所です。
気候は海と内陸の中間で、ワイン造りにちょうど良い条件。
ロワール川やその支流に沿ってブドウ畑が広がっています。

「トゥーレーヌ」ってどんな意味?
名前の由来は、中心都市「トゥール(Tours)」に住んでいた古代の部族「トゥローヌ族」からきています。
ラテン語の「トゥロニア(Turonia)」が転じて、フランス語で「トゥーレーヌ(Touraine)」になりました。
知っておきたい歴史のポイント
トゥーレーヌはとても歴史のある産地です。
いくつかの重要な出来事を、ざっくりまとめてみました!
● 昔からブドウが育てられていた
ローマ時代にはすでにワインが造られていました。
地中海から広まってきたワイン文化が、ロワール川沿いに伝わったんです。
● 小麦 vs ワイン
18世紀には
「パンを作るために小麦を育てよう!」
という国の命令で、ブドウの木を引き抜かされる時期もありました。
しかし痩せた斜面には小麦が育たず、逆に高品質なブドウ畑として残ったんです。
● 高品質なワインの産地
主にパリなどの都市部向けに造られていたので、品質への評価が厳しく、質で勝負する必要がありました。
そのため、高品質なワインを造る文化のある地域になっていきました。
● 病気との戦い
1800年代後半、フィロキセラという害虫で多くの畑が壊滅。
だけど生産者が熱心に害虫と戦い、接ぎ木(病気に強い木)で復活しました。
ナチュラルワインのふるさと
トゥーレーヌは、ナチュラルワイン(自然派ワイン、ナチュールワイン)が盛んな場所でもあります。
1970年代から、農薬や化学肥料を使わない造り手たちが増えていき、先駆けのような地域でした。
ビオ(有機)やビオディナミ(自然のリズムに合わせた農法)を実践し、酵母も自然のものを使う。
そんな造り手が多く集まったエリアなんです。
有名な造り手:
- ティエリ・ピュズラ(Clos du Tue-Bœuf)
- ノエラ・モランタン
- レ・メゾン・ブリュレ など
どんな品種があるの?
トゥーレーヌでは多様なワインが作られています。
白ワインの主役
・ソーヴィニヨン・ブラン:さわやかで香り高い。トゥーレーヌといえばソーヴィニヨン・ブラン!というイメージも定着している。
・シュナン・ブラン:甘口〜辛口まで幅広く
赤ワインの主役
・コット(マルベック):しっかりめの味わい
・ガメイ:フルーティで軽やか
・カベルネ・フラン:スパイシーで料理とよく合う
ロゼやスパークリングも豊富!
トゥーレーヌではロゼや発泡ワインも多く作られていて、カジュアルに楽しめるタイプがたくさんあります。
一方で、ポテンシャルの高いタイプもあり、長期熟成や圧倒されるようなワインにも出会える地域です。
まとめ
トゥーレーヌは…
- 酸がある、冷ややかなワインが多い
- 自然が豊かで、歴史も深い
- 白、赤、ロゼ、スパークリングと作っているワインの種類が多い
- 気取らないワインも、本格的なワインも多い
- ナチュラルワインのルーツともいえる
そんな魅力がぎゅっと詰まった産地です。
もっと詳しく知りたい方は、以下の記事でより詳細に、深~くまとめていますので、よろしければご覧くださいませ。
ハマるとなかなか奥深い地域です。
オイジー的には、夏場は軽めのソーヴィニヨン・ブランやガメイを。
秋から冬にかけては、しっかり目のシュナン・ブランやしっとりとしたカベルネ・フランを飲みたくなります。
皆様も、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか?
ちなみにオイジーのトゥーレーヌ入門用のオススメは、以下のワインです。
「レ・キャトル・ピリエ」
という造り手の
「トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン・ブラン・アンクラージュ」

エントリーラインでありながら、「フル」で手抜きのない味わいは、まさに質で勝負するトゥーレーヌの文化を感じさせます。
ぜひ、お試しあれ!
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